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July 8, 2005
時限爆破、それとも自爆テロ?
7月7日、前日に2012年夏期オリンピック開催都市に選ばれたロンドンの興奮を、一夜にして悪夢のような恐怖が飲み込んでしまった。朝の混雑した地下鉄・バスを狙った4件の同時爆破テロだ。
では、この大規模なテロ行為に、米国メディアの反応は?
CNNとABCが奇妙に食い違った、ほとんど正反対とも言える観点から報道を行っている。時限爆破説を展開するABCに対して、ことさら自爆攻撃を強調するCNNだが、ブッシュ大統領の主張 - 生命を尊重しない者達は自らの命をもたやすく投げ出す、をまさか代弁しているわけではあるまい・・・。
自爆攻撃を執拗に強調するCNN
ロンドンの爆破事件、死者は50人を超える
ロンドン警察、犯行声明文を重大視、さらなる攻撃の可能性をも示唆
7月8日(金):ロンドンの交通機関を狙った一連の爆破テロによる死者数は、すでに50人を超えており、現地警察は8日の会見で、さらなる攻撃の可能性をも示唆している。
ロンドン警察部長イアン・ブレア氏は、4カ所の爆発現場が受けたダメージの大きさから、正確な死者数を割り出す作業が非常に難航していると述べている。
標的となった地下鉄の車両のひとつには、まだ回収作業の済んでいない何人もの遺体が取り残されていると、ブレア氏はレポーターに向かって語った。
木曜日の爆発による死者数はさらに増え続けると警察は予測をするが、100名を超える規模ではないとブレア氏は言う。
3つの地下鉄車両と1台のダブルデッカー(二階建て)バスを狙ったテロ攻撃はまた、700名を超える負傷者を出している。第二次世界大戦後以降ロンドンを襲った最大の流血の惨事に対して、警察は現在、大規模な捜査活動を行っている。
ブレア氏はまた、攻撃の特徴からはアルカイダのあらゆる手口が見受けられ、自爆攻撃を示す証拠は入手していないが、その可能性は否定出来ない、とも語った。(以下略)
時限爆破装置説を展開する冷静なABC
当局発表:ロンドンで時限爆破装置見つかる
消息筋がABC Newsに伝える時限爆破装置の証拠、おそらく不発の爆弾が見つかる
7月7日(木):ロンドンを襲ったテロリストの攻撃に関する初めての主要な発表に基づき、米国の専門家がABC Newsに伝えるところ、ロンドンの警察は時限爆破装置のカギとなる部品の修復に成功したようだ。この装置は手荷物やバッグの中に隠され、置き去りにされた車内で実際に爆発を起こした可能性が高い。
また警察は、4つの破裂した爆弾の残骸を精密に調べると同時に、2つの不発爆弾を発見したとの未確認情報も届いている。
この地下鉄とダブルデッカー・バスを標的にした攻撃により、少なくとも数十人の人々が死亡し、数百名が負傷している。
爆弾を構成する部品と時限爆破のメカニズムの解明は、事件の背後に潜む人物を探り出すための有力な証拠になりうる。消息筋は、そう伝えている。
治安当局は現在、爆発はみな、時限装置によってひき起こされたものと考えている。さらに本日先ほど、情報筋の伝えるところによれば、バスに対する攻撃は自爆犯によるものと捜査本部はにらんでいる。
この事件の背後には?
今回ロンドンで起きた一連の爆発は、16ヶ月前に200人の死者を出したスペイン・マドリードの列車爆破事件と多くの点で類似性が見受けられる。
マドリードの事件で最も有力な物的証拠となったのは、瓦礫(がれき)から発見されたバックパックだ。中には爆発物に携帯電話が接続され、起爆装置の役割を果たしていた。しかし電話は、警察をテロリストの元へと導くカギになった。警察は携帯電話がいつ頃、誰から誰の手へ売買されたの物なのか、追跡捜査を行うことができた。
警察によれば、ロンドンではこの3年の間、2度の地下鉄に対する攻撃計画が未遂のまま阻止されている。今日の事件の容疑者のトップリストに名を連ねているのは、イラクをテロの恐怖に陥れているあの男 - アブ・ムサブ・アル・ザルカウィだ。
ザルカウィはオサマ・ビン・ラディンと共謀し、イスラム世界と西欧諸国においてテロリストを募り、欧米全域に攻撃の拡大を企てている。治安当局は、そう語る。
本日、イスラム系ウェブ・サイトにおいて、これまでに聞かれたことのない名の組織により、犯行声明が出された。イラクとアフガニスタンに駐留するイギリス軍の存在が、ロンドンを攻撃する動機になったとの宣言がなされている。しかし、このグループと声明の信憑性を判断する手だては見つからない。(以上)


