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November 9, 2004

VOTING BUSH = DUMB VOTING BLAIR = DUMBER

ブッシュに投票する愚かな人々と、ブレアに投票する大間抜けな有権者たち
by: Tony Parsons


ジョージ・ブッシュに投票した59,054,087ものアメリカ人が実に愚かな連中だとしたら、次に気になるのは我が英国の状況だ。

どんなに少なくとも見積もったところで、相当数のアメリカ人が敬意を示しているのは、狂信的な福音主義者で誰よりも信心深く、なおかつ、どうしようもないほど好戦的な最高司令官であることは間違いない。

しかし、これまでに何度も言及したことだが、イギリスの国民は、狂信的な福音主義者で誰よりも信心深く、なおかつ、どうしようもないほど好戦的な自国の首相をひどく嫌悪している。

彼が属する政党ですら、いや、むしろ彼の政党こそがと言うべきだろうか?この点においては、国民とまったく意見が一致している。

さて、しかしだ。いったいイギリスは次の選挙で、トニー・ブレアを議会から追い出せるものだろうか?

ひょっとしたら、あのダブヤ(※)だって、パントマイムで馬の後ろ足を演じる程度の知能を持ち合わせているのかも知れない。もし、あなたがそう感じ始めているなら、私もその意見に同意せざるを得ない。なにしろ、何百万人ものアメリカ人達が、彼らの最も信頼する大統領に再投票を行ったのだから。

※DUBYA:テキサス訛りのWの発音、ジョージ・ブッシュのミドルネーム

ところが来年のイギリスでは、誰も信用などしていない英国首相の投票が行われる。

さて、ここで問題。愚かな連中はいったい誰で、それに輪をかけた大間抜けな連中はいったい誰だろう?

責任の一端は、ケリーを支持した有名人達にもある。もし私が治安の悪い貧困地域の住民で、ケリーに投票するよう訴えるブルース・スプリングスティーンや、ベン・アフレックみたいな大金持ちの偽善者を目の当たりにしてみよう。それこそ、ジョージ・ブッシュに投票したくなる誘惑に、はたして打ち勝つことができたであろうか?さっさと大邸宅に戻りなよ、兄ちゃん。

リベラルのエリートがやらかしたヘマのもう一つは、選挙の争点をイラク問題ばかりに絞りすぎたことだ。

これは、非常に憂慮すべき問題だ。ダブヤの再選は私たちが住む街へのテロ攻撃を、多分に誘発することになるかもしれない。しかし一方で、私たちは合衆国大統領の投票権を持たない。違うかね?

ロサンゼルス・タイムズ紙の調査によれば、ブッシュ支持者の多くは女性の中絶、胚性肝細胞の研究、そして同性婚反対といったモラルに根ざした問題を主眼に投票を行ったという。

ダブヤの支持者は結局のところ、保守派の連中が唱えるお題目にしか関心がなかったということだ。平均的な労働者の男性が気にかけているのは、彼の仕事と息子が成長する社会のあり方だ。つまり、眉毛を美しく整えた二人の男同士が、サンフランシスコの町で手をつないで特別な日を過ごすなんてのは、まったくもってけしからんという事なんだろう。

私の見解を述べれば、同性婚に対して何ら異論の余地はない。言い方を変えれば、同性婚問題は虫眼鏡を使わなければ見つからないほど、私の優先順位を書き記したリストのずっと下の方に位置していた。

神を葬る葬儀屋としてのケリーの一面と、彼の高名な支持者たちは、常にアメリカの心臓部の息の根を止める試みを行って来た。アメリカ人の神がまだ健在であることを、すっかり忘れてしまっていたのだ。

かつて私は、アメリカの中西部に住む若い主婦と母親に、日曜日のささやかな楽しみについて尋ねたことがある。

彼女はまるで、地元のヘルスエンジェルスが行う乱交パーティーに誘われでもしたかのように、私の顔をまじまじと見つめた。

「日曜日は、決まって教会に行くのですよ。」

彼女は、簡潔にそう答えた。

ブッシュは依然として敬虔なキリスト教国家の指導者だ。対するブレアがクリスチャンのリーダーを務める国家の信仰は、多分に世俗的な姿に変容している。

ブッシュが、10万人ものイラク人の死を正当化することには無理もない。それは皆、神のお告げであったのだから。拷問を受けたイラクの捕虜も、肉体の一部を失った子供達すらも、すべては神の欲するところであるとジョージは考える。しかしながら、うすら笑いを浮かべた出来損ないの神の代理人、トニー・ブレアは、どんなにそれを望んだところで聖書の陰に隠れることなどできない。

我々が大量破壊兵器などという見え透いた大嘘を売りつけられた理由は、つまりそういうことなのだ。内なる理性は、はなから気づいていた。十字軍が押し売りする民主主義に、署名などすべきでないことを。

アメリカは依然として強大な国家だ。寛大で、陶酔に満ちあふれ、何事にもとらわれないクラス・システム。そして、ダブヤがこっそりとテキサスから引退した後も、彼が次の4年間の間に世界を破壊しなければ、さらに偉大でありつづけるだろう。

ダブヤのついた最大の嘘と人道に反する重大な犯罪行為は、9月11日の惨劇とイラクを結びつけたことだろう。しかし私たちイギリス人が、愚かなアメリカ人を嘲笑して良いものかどうか、私には確信がない。

イギリスの兵士たちはイラクの地で、戦闘の正当性に確信を持てぬまま死に直面している。軍隊も彼らの祖国もイラク戦争など信じていないのだ。

けれども、この一年で彼らをイラクに送り出した首相は、ほぼ確実に第3の任期を勝ち取ることになるだろう。

さて、その愚かさといったら、一体どれほどのものであろうか?


2004年11月8日:英デイリー・ミラー紙
http://www.mirror.co.uk/columnists/tonyparsons/

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